芽が出ない種でもとりあえずまいてみる
どうも、はいりです。
今日は、1日バイトでした。
勤務中、社員さんから言われた言葉が印象的だったので、そのことを書こうと思います。
社員のYさんは、相変わらず失恋してから元気がない私にこう言った。
大丈夫だよ。彼が本当に運命の人だとしたら、いつかまたちゃんと出会えるから。今まで10年間一途に過ごしてきたんだから、それまでのお休みだと思って恋して遊んだって良いんだよ。
もし万が一、またユウと一緒になれる運命なのだとしたら、私が他の誰かに恋をすることがその運命をかき消してしまうのではないか。それが怖くて、ユウを忘れることを拒んでいた節があった私にとって、Yさんの言葉はまるで救いの呪文のように感じた。
誰を運命の相手とするか、誰とどう生きたいのか、それは未来の私が決めることだ。人の気持ちはどうなるかわからない。数年後には違う誰かを愛しているかもしれない。もしくは他の誰かに恋をしても、結局またユウに出会ったら彼を好きになるのかもしれない。
長い間私のことを愛してくれたユウが、他のものに夢中になっていったように..人の感情とは常に移り変わるもので、未来の感情はその時になってみないとわからない。諸行無常とはまさにこのことである。
私にとって、Yさんの言葉はシンプルに納得できるものだった。
だとしたら、今私にできることは、少しでも未来の可能性を広げておくことではないだろうか。例えば、いつか私とユウのどちらかが会いたいと思った時に、ちゃんと声をかけられるような、そんな土台をつくっておくことが最善策であると思った。
じゃあ、具体的に今の私に出来ることとは何か。それはこれから訪れるユウとの別れを、出来るだけ綺麗なものにすることではないかと思う。
これって、まるで種蒔きみたいだなぁ、と、バイトからの帰り道にぼんやりと考えた。
ユウから手紙が届いたら、何と書かれていようとしっかりと受け止めて、綺麗に終わりにしようと思う。そうやって綺麗な思い出という種をまいておこう。
この種が、いつか忘れた頃に、何らかのキッカケでぴょんっと芽を出すかもしれない。もちろん芽を出さずに終わる可能性だって十分にあるのだけれど。
こんな長いスパンで恋愛を考えてみたら、ユウから届く手紙に対する恐怖心がちょっとだけ薄れた。
あと、次もしも気になる人ができたら、素直になってみようと思います。
いまの私は油断するとすぐ復縁というキーワードでググってしまうし、全然未練たらたらで、情緒不安定すぎて新しい恋愛なんてまだ無理だけど、そのうちまた恐がらないで気軽に恋できたらいいな。
今日はYさんのおかげで、ちょっとだけ前向きになれた1日でした。
穏やかな気持ちで眠れそうです。